中学生の皆さん、毎日一生懸命授業を受けて黒板の文字を写しているのに、なぜかテストの点数が上がらないと悩んでいませんか。
真面目に勉強しているのに結果が出ないと、どうしてもやる気がなくなってしまいますよね。その気持ちは痛いほどよくわかります。
でも安心してください。皆さんの能力が足りないわけでは決してありません。ただ、正しいやり方を知らないだけなのです。
一番の解決策は、黒板をそのまま丸写しするだけの作業をやめることです。今日からお伝えする画期的な手法を取り入れるだけで状況は一変します。
この記事を最後まで読んで実践すれば、明日からの授業に対する姿勢が劇的に変わります。ただ文字を写すだけの退屈な時間が終わるのです。
テストの点数に直結するワクワクする勉強時間へと変化するはずです。明日からは、ページに2本の線を引いて3つの部屋を作るだけでいいのです。
それでは、世界中のトップ学生が実践している最高の学習メソッドについて、どこよりも詳しく丁寧に解説していきます。
基礎からわかるコーネル式のノートの取り方とは
世界のトップ学生が実践する学習法
アメリカの有名な大学で開発されたこのメソッドは、現在世界中の優秀な学生たちに取り入れられています。
単なるメモ帳ではなく、人間の脳が情報を記憶する仕組みをフル活用した非常に論理的なシステムなのです。
一度書いただけで終わらせず、テスト前に何度も見返すことを大前提に設計されているのが最大の特徴と言えます。
この画期的なシステムを取り入れるだけで、毎日の学習効率がこれまでと比べて何倍にも跳ね上がることをお約束します。
三つの領域に分割する画期的なレイアウト
具体的な形としては、まずページの左側に縦線を一本引き、下部にも横線を一本引いて全体を三つの部屋に分割します。
右側の最も広いスペースが、授業中に先生の板書や説明を書き込むメインの領域となります。ここは普段通りに使って構いません。
左側にできた細長い縦のスペースは、あとで復習する際のキーワードや、自分に対する質問を書き込むための領域です。
そして一番下にできた横長のスペースは、そのページ全体の要点を自分の言葉で短くまとめるためのサマリー領域となります。
なぜこの分割が中学生の脳に最適なのか
日本の多くの中学生は、学校で正しい板書の写し方を教わっていません。ただ綺麗に文字を並べることだけを意識しています。
しかし、三つの部屋に分けることで、自然と「授業中」「授業後」「テスト前」という三つの学習ステップを踏むことになります。
脳は一度見ただけの情報はすぐに忘れてしまいますが、何度も違う角度から思い出すことで記憶を定着させる性質を持っています。
このレイアウトを使うことで、無理なく何度も情報を思い出す訓練ができ、結果としてテストの本番でスラスラと答えが出てくるのです。
授業中のステップ!コーネル式のノートの取り方とメイン領域
黒板を丸写しするだけの作業から卒業する
授業中、右側のメイン領域を使っていくわけですが、ここで最も大切なお願いがあります。それは板書を完璧に写そうとしないことです。
先生が書いた文字を一字一句漏らさずに書き写すことに集中してしまうと、一番大切な「先生の話を聞く」という行為がおろそかになります。
自分が理解できた重要なポイントだけをピックアップして書き留める意識を持ってください。最初は難しく感じるかもしれませんが慣れてきます。
黒板の内容は教科書を見れば後からでも確認できることが多いです。それよりも、その場でしか聞けない生の情報を優先しましょう。
先生の雑談や口頭での説明をメモする技術
成績が良い生徒の共通点は、先生が黒板に書かなかった口頭での説明や、ちょっとした雑談をしっかりとメモしていることです。
「ここはテストに出やすいぞ」という直接的なヒントはもちろん、「先生が中学生の頃はここでつまずいた」というエピソードも重要です。
そうした雑談の中にこそ、物事を深く理解するためのヒントが隠されています。メイン領域には先生の言葉を自分の言葉に変換して書き込みます。
後から見返したときに、先生の身振り手振りや声のトーンまで思い出せるような、臨場感のある記録を残すことが理想的です。
記号や略語を活用して書くスピードを上げる
授業中は書くスピードが命です。丁寧に美しい文字を書いている暇はありません。自分が読めれば多少字が崩れていても全く問題ありません。
矢印や丸、バツなどの記号を積極的に使いましょう。「原因と結果」なら矢印で結ぶなど、視覚的にわかりやすくするのがコツです。
英語なら「important」を「imp」と略したり、日本語でも「~である」を省略したりして、自分だけのルールを作ると書くのが早くなります。
書く時間を極限まで削ることで、先生の話に耳を傾け、頭の中で内容を整理するための思考時間を確保することができるようになります。
授業後のステップ!コーネル式のノートの取り方とキーワード領域

忘却曲線に逆らうための最適な復習タイミング
授業が終わった後の休み時間や、その日の夜の家庭学習の時間が、左側の細長い「キーワード領域」の出番となります。
人間の脳は、学習した内容を翌日には半分以上忘れてしまうという残酷なデータがあります。これを防ぐためには早めの復習が不可欠です。
授業の記憶が新しいうちに、右側のメイン領域を見直しながら、左側の領域を埋めていく作業を行ってください。
この「その日のうちに一度見直す」という小さな習慣が、テスト前の詰め込み学習の苦痛を劇的に減らしてくれます。
テストに出そうなオリジナル問題を作成する
左側のキーワード領域には、単に重要な単語を抜き出して書くのではなく、「質問形式」にして書き込むのが圧倒的におすすめです。
例えば「徳川家康」と書くのではなく、「江戸幕府を開いたのは誰か?」というように、自分へのクイズを作成するのです。
この作業を通じて、自然と「先生ならここをどうテストに出すだろうか」という出題者の視点を持つことができるようになります。
自分だけのオリジナル問題集を毎日少しずつ作っていく感覚です。これが完成したとき、皆さんの成績は確実に跳ね上がります。
赤シートを活用した最強のセルフテスト法
左側に質問を書き込んだら、あとは右側のメイン領域を隠して、左側の質問を見ながら答えを言えるかどうかテストしてみてください。
下敷きやノートの切れ端で隠してもいいですし、右側を赤ペンで書いておいて赤シートで隠すという王道のテクニックも非常に有効です。
答えがすぐに思い浮かばなかった問題は、右側を見て確認し、左側の質問の横に小さなチェックマークをつけておきましょう。
テスト前には、このチェックマークがついている「自分が苦手な問題」だけを重点的に繰り返せば、驚くほど効率的に点数が伸びます。
テスト前のステップ!コーネル式のノートの取り方とサマリー領域
今日の授業内容を自分の言葉で三行で要約する
ページの一番下にあるサマリー領域は、その日の学習の総決算を行う場所です。ここには、そのページで学んだ最も重要なことを書きます。
ポイントは、教科書や板書の言葉をそのまま使うのではなく、「自分の言葉で」書き直すことです。これが思考力を劇的に鍛えます。
だらだらと長く書く必要はありません。「今日学んだのは〇〇について。特に△△が重要で、××に注意する」と三行程度で十分です。
この要約作業ができるということは、授業内容を本当に理解している証拠です。最初は時間がかかりますが、必ず習慣にしてください。
小学生に教えるつもりでわかりやすく書く
サマリー領域を書くときの素晴らしいテクニックがあります。それは「小学五年生の弟や妹に説明するつもりで書く」という方法です。
専門用語ばかりを使ってごまかすのではなく、誰が読んでも意味が通じるような簡単な言葉に翻訳して書き残すのです。
他人に教えるという前提で物事を整理すると、自分の理解が曖昧な部分がはっきりと浮き彫りになります。
もし簡単な言葉で表現できないとしたら、それはまだ本当に理解できていないサインです。もう一度教科書に戻って確認しましょう。
疑問点や理解不足の箇所を正直に記録する
サマリー領域は、完璧なまとめだけを書く場所ではありません。自分がわからなかったことや、今後の課題を書き残す場所でもあります。
「先生のこの説明の意味が最後までわからなかった」「この計算の途中式でなぜマイナスになるのか理解できない」といった正直な感想で構いません。
この疑問の記録が、翌日先生や友達に質問するための重要なメモになります。わからないことをそのまま放置しない仕組み作りです。
テスト勉強の際にも、この「わからなかった記録」を見ることで、自分がつまずきやすい弱点を客観的に把握することができます。
英語の点数を飛躍させるコーネル式のノートの取り方
英単語の暗記と文法ルールをリンクさせる
英語の学習において、単語の暗記と文法の理解は両輪です。右側のメイン領域には、新しく習った英文とその和訳を書いていきます。
このとき、ただ書くだけでなく、重要な文法ルール(例えば三人称単数のsなど)を色ペンで囲み、なぜそうなるのか理由を添えましょう。
左側のキーワード領域には、「この文章を疑問文にしなさい」といった文法的なクイズや、新出単語の日本語訳を質問として書きます。
単語の丸暗記に頼るのではなく、文章の中でどのように使われているかをセットで覚えることが、英語の成績を安定させる秘訣です。
長文読解における重要構文の抜き出し方
中学生の英語で多くの人がつまずくのが長文読解です。長文を勉強する際にもこのレイアウトは非常に強力な武器になります。
メイン領域に長文をコピーして貼り付けるか、段落ごとに重要な文章だけを抜き出して書き、その下に自分なりの解釈を書きます。
左側の領域には、「筆者が一番言いたいことは何か?」「この代名詞のitが指している単語は何か?」という読解のポイントをクイズにします。
下のサマリー領域には、その長文全体のテーマやあらすじを日本語で短く要約して書くことで、文章全体の構成を把握する力が養われます。
自分がよく間違えるスペルミスを集める
英語のテストで非常にもったいないのが、単語のスペルミスによる減点です。これを防ぐための専用ページを作るのもおすすめです。
右側の領域に正しいスペルと意味を書き、左側の領域には自分がよく間違えてしまうポイント(LとRの違いなど)を赤字で警告として書きます。
下のサマリー領域には、「自分は動詞の過去形を作るときにeを抜きがちだ」といった自分のミスの傾向を自己分析して書き込みます。
この自己分析の積み重ねが、テスト本番での見直しの質を高め、ケアレスミスによる失点を極限まで減らしてくれるのです。
数学の応用力を鍛えるコーネル式のノートの取り方
問題文の条件と解答の途中式を分けて書く
数学では、右側のメイン領域をさらに半分に割って使うテクニックが有効です。左半分に途中式、右半分に計算のポイントを書くのです。
答えだけを赤字で書く生徒がいますが、数学において最も重要なのは「どうやってその答えにたどり着いたか」というプロセスの部分です。
左側のキーワード領域には、「この問題で一番最初にやるべき手順は何か?」や「使うべき公式の名前は?」といった質問を書きます。
こうすることで、数字が変わっても対応できる本当の応用力が身につきます。解き方のパターンを言語化して記憶することが数学の極意です。
どこで計算ミスをしたのか原因を言語化する
数学のテスト直しをする際、単に正しい答えを書き写して満足してしまう人が多すぎます。これではまた同じミスを繰り返してしまいます。
間違えた問題こそが最大の成長のチャンスです。右側の領域に自分の間違えた計算式を残し、どこで間違えたかを矢印で指摘します。
そして下のサマリー領域に、「移項するときにマイナスの符号を変え忘れた」「掛け算と足し算の順番を間違えた」と具体的な原因を書きます。
「次からは気を付ける」という精神論ではなく、「移項のときは必ず丸で囲む」という具体的な対策まで踏み込んで書き残してください。
定期テストで頻出するパターンの解法を整理する
定期テストの数学には、必ず出題される王道のパターンが存在します。それらをまとめる「必勝ページ」をテスト前に作成しましょう。
右側の領域に模範的な良問を一つ配置し、その解法手順を1、2、3とステップに分けて箇条書きで分かりやすく整理します。
左側の領域には「この問題が出たときの合言葉は?」といった独自のキーワードを設定し、問題を見た瞬間に解法がひらめくように訓練します。
下のサマリー領域には、その問題の引っかかりやすいポイントや、先生が授業中に強調していた注意点をまとめておき、テスト直前に見返します。
理科と社会の暗記を極めるコーネル式のノートの取り方
歴史の年号や出来事の因果関係を視覚化する
社会の歴史において、単語の丸暗記ほど苦痛で効果のないものはありません。大切なのは「なぜその事件が起きたのか」という流れです。
右側の領域には、出来事の名前だけでなく、その原因と結果をセットにしてフローチャートのように矢印を使って視覚的にまとめます。
左側の領域には、「大化の改新の目的は何か?」「ペリーが来航したことで日本はどう変わったか?」といった本質的な質問を書きます。
下のサマリー領域には、「この時代は一言で言うと貴族から武士へ権力が移った時代」というように、時代背景の大きな流れを要約します。
地理の気候帯や特産品を地図とセットで覚える
地理の学習では、言葉だけで覚えるのは限界があります。必ず右側のメイン領域に簡単な地図やグラフを描き(コピーでも可)、視覚情報を補います。
地図上の場所に直接、気候の特徴や特産品を書き込んでいくことで、場所と情報が脳内で強くリンクして忘れにくくなります。
左側の領域には、「なぜこの地域では稲作ではなく畑作が盛んなのか?」といった、地理的な条件と産業の結びつきを問うクイズを作ります。
下のサマリー領域には、その国や地域の全体的な気候の傾向や、日本との関係性などを簡潔にまとめておくと理解がより深まります。
理科の実験手順と結果から考察を導き出す
理科の成績を分けるのは、実験問題への対応力です。右側の領域には、実験の目的、使用した器具、手順、そして結果を整理して書きます。
特に「なぜその操作が必要なのか(例:なぜ試験管の口を下げるのか)」という理由を、先生の説明を思い出しながら詳細に書き込んでください。
左側の領域には、「この実験から何がわかったか?」という本質的な問いや、テストでよく聞かれる実験器具の名前をクイズとして配置します。
下のサマリー領域には、その実験全体を通じて証明したかった科学的な法則やルールの名前を書き、自分なりの考察を文章でまとめます。
国語の読解力を引き上げるコーネル式のノートの取り方
漢字の成り立ちや対義語をセットで覚える
国語の漢字練習といえば、ひたすら同じ文字を10回ずつ書く作業を想像するかもしれませんが、それでは手が疲れるだけで頭に入りません。
右側の領域には、新しい漢字を書くとともに、その漢字が持つ意味や、対義語、類義語を必ずセットにして芋づる式に情報をまとめます。
左側の領域には、その漢字の読み方や、送り仮名の問題を作成し、テスト前にサッと確認できるようにしておきます。
下のサマリー領域には、自分がどうしても覚えられない複雑な漢字のパーツを分解して、語呂合わせなど独自に工夫した覚え方を記録します。
現代文の筆者の主張と具体例を切り分ける
現代文の読解が苦手な人は、文章のすべてが同じ重要度に見えてしまっています。右側の領域を使って、情報の仕分け作業を行いましょう。
文章の中から「筆者の最も言いたいこと(主張)」と「それをわかりやすくするための具体例」を明確に区別して箇条書きで抜き出します。
左側の領域には、「第一段落と第二段落の関係性は?」「この接続詞の前後で意味はどう変わるか?」といった論理展開を問うクイズを作ります。
下のサマリー領域には、その評論文全体のテーマについて、「筆者は〇〇という問題に対して、△△すべきだと主張している」と要約します。
古文の文法事項と現代語訳を対比させる
古文はまるで外国語のように感じるかもしれませんが、ルールさえ覚えれば確実に得点源になります。右側の領域に古文の本文を広めに書きます。
その本文のすぐ下に一対一で対応するように現代語訳を書き、重要な助動詞や単語を色ペンで囲んで意味をはっきりと目立たせます。
左側の領域には、「この『の』は主格か連体修飾格か?」「この動詞の活用形は何か?」といった、テストで必ず聞かれる文法問題を作成します。
下のサマリー領域には、その古文のストーリーのあらすじや、当時の時代背景、常識(和歌のルールなど)をメモしておき、理解の助けにします。
プロ家庭教師が目撃したコーネル式のノートの取り方の成功例

色ペンを使いすぎてテストで赤点だった生徒
私が以前指導した中学2年生のタクヤ君(仮名)のお話をさせてください。彼は本当に真面目で、机に向かう時間も人一倍長い生徒でした。
彼のテキストを見ると、5色もの蛍光ペンが使われ、定規で引かれた線は寸分の狂いもなく、まるで市販の参考書のように美しい仕上がりでした。
しかし、彼の理科のテストの点数はなんと40点台だったのです。私はショックを受けている彼と一緒に、原因を探ることにしました。
彼の最大の弱点は、色を塗ることや綺麗にまとめることに脳のエネルギーの9割を使ってしまい、内容を記憶する余裕が全く残っていなかったことです。
質問形式に変えたことで生まれた学習への主体性
私はタクヤ君に、色ペンを赤と青の2色だけに制限し、今日からお話ししている三分割のレイアウトを強制的に導入してもらいました。
最初は「書きにくい」「前のほうが綺麗だった」と不満げでしたが、私は左側の領域に「自分へのテスト問題」を書くことだけを徹底させました。
例えば「光合成に必要なものは?」という質問を左側に書き、右側にはその答えや図を描くように指導しました。
これによって、彼の学習スタイルは「ただ目で見るだけの受け身の姿勢」から、「常に自分に問いかける攻撃的な姿勢」へと変化し始めたのです。
受け身の姿勢から抜け出し偏差値が急上昇した奇跡
レイアウトを変えてから数週間後、彼は学校の小テストの前に、自分の書いた左側の質問をじっと見つめながらブツブツと答えを呟いていました。
右側を隠し、自問自答を繰り返すその姿は、以前のただ色を塗っていた頃とは別人のような集中力に満ち溢れていました。
結果として、その小テストで彼は見事満点を獲得しました。自分が作った問題からそのまま出題されたことで、勉強の面白さに気づいたのです。
その後の期末テストでは、理科の点数が一気に85点まで跳ね上がりました。正しい書き方を覚えれば、これほどの奇跡が本当に起こるのです。
失敗しないために!コーネル式のノートの取り方の注意点
レイアウトを綺麗に線を引くことに時間をかけすぎない
この強力なメソッドを始めるにあたって、絶対にやってはいけない落とし穴をいくつか紹介します。一つ目は、線を引く作業に凝りすぎることです。
毎回定規を使ってミリ単位で完璧な三分割を作ろうとする人がいますが、それは完全に時間の無駄です。フリーハンドの少し曲がった線で十分です。
大切なのは中身の質であり、枠線の美しさではありません。線を引くのが面倒になってやめてしまうのが一番もったいないパターンです。
最近では最初からこの三分割の線が印刷された市販の商品もたくさん売られていますので、そういった便利グッズを活用するのも賢い選択です。
最初からすべての教科で完璧を目指さないこと
新しい学習法を知ると、明日から全教科で一気に試してみたくなる気持ちはよくわかります。しかし、それは挫折の大きな原因となります。
今までと違う書き方をするのは、脳にとって想像以上に負担がかかります。最初から全教科で完璧を目指すと、三日も経たずに疲れ果ててしまいます。
まずは自分が一番苦手な教科、あるいは一番点数を伸ばしたい教科を「一つだけ」選んで、その授業のときだけこの書き方を試してみてください。
一つの教科で慣れてきて、左側の質問を作るコツが掴めてきたら、少しずつ他の教科にも広げていくというスモールステップが成功の鍵です。
わからないことをそのまま放置して書き進めない
授業中に先生の話を聞いていて、どうしても理解できない部分が出てくることは当然あります。その時に適当に書き流してしまうのは危険です。
理解できていないことを綺麗な文字で書き残しても、復習のときに必ずそこでつまずきます。わからない時は思い切って余白を残しておきましょう。
そして大きなクエスチョンマークを書いておき、授業の後に必ず先生や頭の良い友達に質問して、その余白を埋めるようにしてください。
「わからない部分を明確にしてあぶり出す」というのも、この学習法の重要な目的の一つです。自分の弱点から目を背けない強さを持ちましょう。
継続は力なり!コーネル式のノートの取り方を習慣化するコツ
三日坊主を防ぐためのスモールステップの法則
どんなに優れた学習法でも、続けられなければ全く意味がありません。人間の脳は新しい変化を嫌うため、最初は抵抗を感じるのが普通です。
習慣化のコツは、ハードルを極限まで下げることです。「今日は線を三本引くだけでOK」「今日は左側に一つだけ質問を書けばOK」としてみてください。
いきなり完璧なサマリーまで書こうとするとプレッシャーになります。小さな成功体験を毎日積み重ねることで、脳を少しずつ慣らしていくのです。
心理学では、新しい行動が習慣として定着するまでに約21日間かかると言われています。まずは3週間、不完全でもいいので続けてみてください。
お気に入りの文房具を揃えてモチベーションを高める
形から入るというのも、中学生のモチベーション維持には非常に効果的です。この学習法専用の、少し質の良い文房具を揃えてみましょう。
書き心地のなめらかなボールペンや、裏写りしない少し厚手の用紙を使うだけで、「勉強しよう」というスイッチが入りやすくなります。
ただし、先ほどもお伝えしたように色ペンの買いすぎには注意してください。基本は黒と赤、そしてアクセントの蛍光ペン一本があれば十分です。
自分にとっての「最強の相棒」と呼べるような筆記具を見つけることも、毎日の苦しい学習を楽しむための素敵な工夫の一つです。
週末に一週間分のページを見返す時間を確保する
平日は授業後に左側のキーワード領域を埋めるだけで精一杯かもしれません。それで十分です。その代わり、週末に必ず見返す時間を作ってください。
土曜日の午前中などに、その週に書いたすべてのページをパラパラと見直し、一番下のサマリー領域が空白になっていれば、そこを埋めていきます。
この週末の総復習の時間が、記憶を長期記憶へと定着させる決定的なタイミングになります。ここで初めて本当の実力がつくと思ってください。
一週間分の自分の努力の結晶を見返すことで、「これだけ頑張ったんだ」という自信にも繋がり、来週からのモチベーションアップにもなります。
保護者必見!コーネル式のノートの取り方をサポートする方法
子供の字が汚くても絶対に頭ごなしに怒らない
ここからは保護者の皆様へのお願いです。お子様がこの新しい学習法に取り組み始めたとき、どうしても字が乱雑になることがあります。
しかし、そこで「もっと綺麗に書きなさい!」と怒らないでください。授業中に思考をフル回転させながら書いている証拠かもしれないからです。
綺麗に書くことよりも、内容を自分なりに理解し、工夫して書こうとしているそのプロセスそのものを認めてあげることが何よりも重要です。
親の厳しいダメ出しは、子供のやる気を一瞬で奪い去ります。「工夫して書いてるね」という前向きな声かけから始めてあげてください。
左側の質問エリアが埋まっていることを全力で褒める
保護者の方がお子様の学習状況をチェックする際は、右側の文字の多さではなく、左側の「キーワード領域」が充実しているかに注目してください。
もし左側に、自分なりのオリジナル問題がたくさん書かれていたら、それはお子様が受け身の学習から自立した学習へと成長している大きな証拠です。
「この問題、すごくテストに出そうだね!」「こんなに難しい質問を自分で作れるなんてすごい!」と、左側の努力を全力で褒めてあげてください。
自分の工夫が親に認められたという喜びは、中学生にとって何よりの特効薬です。その一言が、翌日の学習の大きな原動力になります。
親子でクイズを出し合う楽しい復習タイムの作り方
このレイアウトは、親子のコミュニケーションツールとしても最高に役立ちます。テスト前に、左側の質問を使ってお子様にクイズを出してあげてください。
「じゃあ、このページから3問だけテストするよ!」と明るい雰囲気で問いかけ、答えられたら大げさに褒めてあげるというゲーム感覚が理想です。
このとき、もし答えられなくても絶対に叱らないでください。「ここはまだ伸びしろがあるね、一緒に確認しよう」と一緒に右側を見る姿勢が大切です。
家庭が「間違えても怒られない安全な場所」であることが、お子様が勉強のストレスを乗り越え、実力を100%発揮するための最大の土台となります。
まとめ

ここまでの解説で、どれほどこのメソッドが強力でお子様の成績アップに直結するか、おわかりいただけたかと思います。
最後に、今回お伝えした数々の戦術の中で、特に明日から意識していただきたい重要なポイントを10個の箇条書きにしてまとめます。
- ページを右、左、下の三つの領域に必ず分割すること。
- 右側のメイン領域には先生の雑談や口頭の説明もメモすること。
- 綺麗に書くことよりも書くスピードと思考の時間を優先すること。
- 左側のキーワード領域には自分に対する「質問形式」で書き込むこと。
- 授業が終わったらその日のうちに必ず左側の領域を埋めること。
- 下のサマリー領域には今日の要点を自分の言葉で三行でまとめること。
- 小学生に説明するつもりでわかりやすい言葉に翻訳して書くこと。
- わからない部分は放置せず、疑問として正直に書き残しておくこと。
- 最初は欲張らずに、自分が一番伸ばしたい一教科から始めること。
- 保護者は字の汚さを怒らず、質問を作った工夫を全力で褒めること。
いかがでしたでしょうか。ただ漠然と黒板を写していた時間が、信じられないほど濃密でクリエイティブな思考の時間に変わるイメージが湧いたはずです。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、人間の適応能力は素晴らしいものです。数週間も続ければ、以前の書き方には絶対に戻れなくなるでしょう。






