定期テストの目標点数!正しい決め方

こんにちは。プロ家庭教師の緑茶です。中学生のお子さんを持つ保護者の皆様、そして毎日部活や勉強を頑張っている中学生の皆さん、毎日お疲れ様です。次回の定期テストに向けて、次こそは全教科で90点以上を取るぞと意気込んでいるかもしれませんね。

しかし、その意気込みややる気だけで本当に成績は右肩上がりに伸びていくのでしょうか。私の10年以上の指導経験から、一番最初にお伝えしたい極めて重要なポイントがあります。気合いや精神論だけで設定した高すぎるゴールは、すぐに挫折してしまう最大の原因になるということです。

頑張るという前向きな気持ちはとても素晴らしいものです。その気持ちを具体的な数字や行動に落とし込む方法を知らないと、せっかくの努力が空回りして終わってしまいます。テスト勉強は、準備の段階で勝負の8割が決まると言っても過言ではありません。

この記事では、テストの目標点数の正しい決め方を、現場で生徒たちと向き合ってきたプロの目線から極めて詳細にお伝えしていきます。最後まで読んで実践していただければ、明日から具体的にどんな数字を紙に書き出し、どう動けばいいのかがはっきりと見えてくるはずです。

曖昧な精神論や根性論は一切排除し、今日からすぐに実践できる論理的なステップだけをたっぷりとまとめました。正しい準備の方法を知り、それを実行に移すことで、必ず結果はついてきます。それでは、一緒にあなただけの最強の学習戦術を組み立てていきましょう。

なぜ定期テストの目標点数が必要なのか?正しい決め方の基本

そもそも、なぜテストの目標点数の決め方がそれほど重要視されるのでしょうか。まずはその根本的な理由をしっかりと理解しておくことが大切です。ここを表面的な理解だけで済ませてしまうと、小手先のテクニックだけではモチベーションが長続きしません。

正しい数字を設定することは、勉強という長く険しい道のりを迷わずに歩くためのコンパスを手に入れることと全く同じ意味を持ちます。コンパスを持たずに樹海に入れば迷うように、数字を持たずに机に向かっても、自分が今どこに向かっているのか分からなくなってしまいます。

理由を理解することで、これから行う作業の意味が深まり、真剣に取り組むことができるようになります。まずは、なぜ私たちが数字にこだわるべきなのか、その心理的なメカニズムと学習効果について、三つの視点から詳しく解説していきます。

やる気を持続させるための道しるべ

まずお伝えしたいのは、人間はゴールが明確に見えていないと走り続けることができない生き物だということです。終わりが見えない努力ほど、精神的なエネルギーを無駄に消耗するものはありません。ゴールテープがどこにあるか分からないマラソンを走らされたら、途中で歩きたくなりますよね。

勉強もこれと全く同じ構造なのです。ただなんとなく良い点を取りたいという漠然とした状態は、ゴールがないマラソンを走っているのと同じです。しかし、数学で75点を取るという明確なゴールが目の前にあれば、そこに向かって走るペース配分が自然とできるようになります。

数字があるからこそ、今日はワークをここまで終わらせようという日々のモチベーションが内側から湧き上がってくるのです。明確なゴール設定は、日々の学習をルーティン化し、やる気に頼らずに机に向かうための最強の原動力となります。

現在地を正確に把握する重要性

次に重要なのは、自分の今の実力を一切ごまかさずに直視する勇気を持つことです。現在地が正確に分かっていないと、目的地までの正しいルートを引くことは不可能です。たとえば、前回の英語のテストが40点だったとしましょう。

この事実から目を背けて、次は絶対に90点だと言い聞かせても、それはただの現実逃避になってしまい、具体的な行動には繋がりません。40点の生徒がやるべき勉強内容と、80点の生徒がやるべき勉強内容は全く異なります。

自分の現在地を正確に知ることで、初めて自分に合った適切な高さのハードルを用意することができます。だからこそ、現状の分析を土台にした正しいアプローチが必要不可欠なのです。現在の立ち位置を知ることが、すべての戦略の出発点になります。

曖昧な精神論がもたらす悲劇とは

私がこれまで見てきた中で、成績が伸び悩む生徒の多くは、テスト前に気合いだけを空回りさせていました。今回は本気出すから大丈夫と言って、徹夜でノートを綺麗にまとめ直すだけで満足してしまうのです。これは数字という客観的な指標がないために起こる悲劇です。

精神論だけで乗り切ろうとすると、テスト本番で少し難しい問題が出た瞬間にパニックになり、頭が真っ白になってしまいます。そして、やっぱり自分には才能がないんだと落ち込み、次への意欲を完全に失ってしまうのです。

このような負の連鎖を断ち切るためにも、感情に左右されない冷徹な数字の目標が必要になります。数字は嘘をつきません。自分がどこまで到達できたのか、何が足りなかったのかを客観的に教えてくれる、最も信頼できるパートナーなのです。

失敗しない!定期テストの目標点数の具体的な決め方5ステップ

定期テストの目標点数!正しい決め方

ここからは、実際に手を動かして数字を決めていく具体的な手順を解説していきます。テストの目標点数の決め方には、失敗を避けるための明確な型が存在します。この5つのステップを順番通りに一つずつ踏んでいくだけで、誰でも簡単に効果的な数値を設定することができます。

頭の中で考えるだけでなく、必ず紙とペンを用意して、手を動かしながら読み進めてください。お子さんが中学生の場合は、保護者の方が隣に座って一緒に作業を進めてあげるのが最も効果的です。明日からではなく、今すぐこの手順を実践してみましょう。

ステップ1:前回までの答案用紙を徹底分析する

まず一番最初にやるべきことは、過去の自分と正面から向き合うことです。前回の定期テストの答案用紙を全教科分、机の上に広げてみてください。なぜなら、過去の答案用紙には、次に繋がる伸びしろという宝物がたくさん隠されているからです。

具体的には、赤いペンを持って次の手順でチェックを入れていきます。まず、計算ミスや漢字の書き間違いなど、本当は分かっていたのに落としてしまったケアレスミスの問題に丸をつけます。次に、テスト勉強でやったはずなのに本番で思い出せなかった問題に三角をつけます。

最後に、全く手が出なかった、あるいは授業で習っていないと感じた問題にバツをつけます。この作業の中で一番注目してほしいのは、丸と三角をつけた問題の合計点数です。この隠された点数を見つけ出すことが、次のテストに向けた全てのスタートラインになります。

ステップ2:得意科目と苦手科目を冷静に仕分けする

答案の分析が終わったら、次は5教科をそれぞれの特性に合わせて分類していきます。すべての科目を同じように均等に頑張ろうとするのは、実は非常に効率が悪い勉強法です。時間は有限ですので、どこに時間を投資すれば一番リターンが大きいかを考える必要があります。

具体的には、以下の3つのカテゴリーに分けてみましょう。一つ目は得意科目で、あまり苦労せずに勉強できて平均点以上が取れる科目です。二つ目は普通の科目で、勉強した時間や量に比例して点数になる科目です。三つ目は苦手科目で、どれだけ勉強しても点数が上がらないと感じている科目です。

このように仕分けをする理由は、科目によって点数の上げやすさが全く違うからです。自分の持っている武器と弱点をはっきりと自覚し、暗記科目で確実に点を稼ぎつつ、苦手科目は基礎だけを落とさないようにするという戦略を立てることが大切になります。

ステップ3:現実的なプラスアルファを算出する

いよいよ具体的な数字を各科目ごとに弾き出していきます。ここでお伝えしたい最大のポイントは、前回の点数にプラス10点から15点をした数字を基準にするということです。なぜなら、人間の脳は、少し背伸びすれば届きそうなハードルに対して一番やる気を出すからです。

具体例を出してみましょう。前回の数学が50点だった場合、次のテストの目標は60点から65点に設定します。これは、最初のステップで見つけたケアレスミスや、少しの復習で取れたはずの点数をそのまま足すイメージです。

一気に30点アップを狙って深夜まで無理な勉強をするのではなく、現実的な10点を確実にもぎ取るための計画を立てます。これが、途中で挫折せずに最後まで走り切るための最も重要なコツです。少しずつの成功体験を積み重ねることが、結果的に一番の近道になります。

ステップ4:科目ごとの数値を合計して全体像を作る

5教科すべての数字が出そろったら、最後にそれを合計して総合点を出してみましょう。なぜ合計点を出すかというと、5教科トータルでのバランス感覚を養うためです。高校入試でも、基本的には5教科の合計点で合否が判断されるからです。

たとえば、英語が前回55点から今回65点、数学が前回45点から今回55点、国語が前回60点から今回70点、理科が前回50点から今回65点、社会が前回40点から今回55点というように紙に書き出していきます。

これをすべて合計すると、前回は5教科で250点だったのが、今回は310点へのステップアップになります。このように全体像を俯瞰して見ることで、一つの科目に固執せず、全体で勝つという意識を持つことが重要になります。

ステップ5:紙に書いて毎日見える場所に貼る

最後の手順は、決めた数字をしっかりと可視化することです。頭の中で思っているだけの目標は、数日経てば人間は絶対に忘れてしまいます。大きな字で画用紙やノートの裏に、先ほど決めた各教科の点数と合計点をはっきりと書いてください。

そして、それを毎日必ず目に入る場所に貼り出します。恥ずかしがらずに、自分の決意を形にすることが大切です。具体的には、勉強机の目の前の壁や、毎日学校に持っていく筆箱の内側、自室のドアの内側、あるいはトイレの壁などがおすすめです。

毎日その数字を嫌でも見ることで、脳にこれが今の自分の達成すべきミッションだと無意識のうちに刷り込むことができます。視覚からの情報は非常に強力で、勉強のやる気が出ない日でも、壁に貼られた数字を見ることで最後のひと踏ん張りがきくようになります。

学力レベル別!テストの目標点数の最適な決め方

中学生と一口に言っても、生徒一人ひとりの現在の学力レベルによって、テストの目標点数の決め方は細かくカスタマイズする必要があります。全員に共通する魔法のような数字や万能な勉強法は存在しません。

現在の自分の学力に合わない勉強法を続けていると、どれだけ時間をかけても成績は上がりません。ここでは、現在の点数帯に合わせたベストな戦い方と戦略を解説します。ご自身の、あるいはお子さんの現状の点数と照らし合わせながら読んでみてください。

それぞれのステージにおいて、何を捨てるべきで何に集中すべきか、プロの視点から明確に提示します。今の自分に必要なアクションを正確に把握することで、学習の効率は劇的に向上します。

平均点に届いていない場合の戦略

現在の点数が30点から40点台で、惜しくも平均点に届いていない場合の戦い方についてお話しします。この層の生徒に一番大切なのは、あれもこれもと手を広げず、捨てる勇気を持つことです。基礎がしっかりと固まっていない状態では応用問題は解けません。

具体的な数値の設定としては、まずは平均点マイナス5点、あるいはきっちり50点を目指すのが最適です。そのために、テスト問題の後半に出てくるような複雑な文章題や記述問題は、最初は白紙でも構わないという割り切りが必要になります。

大問1や大問2で出題される、基本的な計算問題や重要語句の穴埋め問題だけで、確実に満点を取る作戦を立てます。全体の半分ができれば大成功というマインドセットを持つことが、この時期には何よりも重要になります。

平均点付近から上位校を目指す場合の戦略

現在の点数が60点前後で平均点ラインにおり、これから80点の壁を越えて上位を目指したい場合の戦い方です。この層の生徒に圧倒的に足りていないのは、ミスの原因を徹底的に潰す執念と注意力です。60点を取れるということは基本はできている証拠です。

具体的な数値の設定としては、はっきりと80点を見据えます。失点している20点分から30点分の内訳を分析すると、ほとんどがわかっていたのに間違えたというケアレスミスか、英単語のスペルミスなどの詰め込み不足です。

漢字のトメやハネ、英語のピリオドやカンマの忘れ、数学の符号のミスなど、これまで見過ごしてきた細かい部分に極限まで意識を向けます。テスト本番で必ず見直しを3回するという具体的な行動目標とセットにすることで、点数は見違えるように跳ね上がります。

すでに上位にいるトップ層のさらなる高みへの戦略

すでにコンスタントに80点以上を取れていて、常に90点台、あるいは学年トップや100点を目指しているトップ層の戦い方についてです。この層の生徒にとって必要なのは、単なる知識の暗記ではなく、出題者である先生の意図を読み取る力です。

具体的な設定は95点以上や学年トップ5など、極めて高いハードルになります。このレベルを維持するためには、教科書の隅にある小さなコラムや、学校の先生が授業中にポロッと言った余談までがテストに出ることを想定しなければなりません。

先生がどんな意図でこの問題を作ったのか、どのような引っかけを用意しているのかを考えながら、隅々まで網羅する深い学習が求められます。自分自身でテストの予想問題を作って友達と解き合うくらいの、一歩引いた視点が必要になってきます。

教科別に見る!テストの目標点数へのアプローチと数値化

定期テストの目標点数!正しい決め方

5教科それぞれには、点数の取り方や勉強の性質に非常に大きな違いがあります。すべての科目を同じような感覚で捉え、同じ勉強法で挑んでいると、努力の割に点数が伸びないという事態に陥ってしまいます。

暗記で乗り切れる科目と、日々の積み重ねがないと全く歯が立たない科目を見極めることが重要です。ここでは、教科ごとの特性に合わせた具体的なアプローチ方法と、数値設定の考え方をさらに深く掘り下げて解説します。

各教科のテスト問題の構成を理解し、どこで点数を稼ぐべきかを知ることで、無駄な勉強時間を大幅に削減することができます。効率よく点数を最大化するための各教科の戦術を見ていきましょう。

英語のアプローチと数値設定のコツ

英語は、知識の積み重ねがすべての教科の中で最も顕著に出る科目です。基礎がない状態で、中3の長文読解で点を取ることは絶対に不可能です。現在の点数が低く英語に苦手意識がある場合は、まず英単語と基本文法の配点分だけを確実に取りに行きます。

テスト問題の中で単語のつづりを書く問題と、基本的な文法選択の小問集合だけで40点の配点があるなら、まずはそこを満点にするための勉強計画を立てます。長文読解や英作文の配点は、最初は点数に入れないで計算しても構いません。

単語帳を毎日めくり、基礎が固まってきたら、徐々に教科書の本文暗記に進み、長文の配点も目標に加えていくのが最も確実なステップアップ術です。英語は焦らず、基礎という土台をどれだけ強固にできるかが勝負の分かれ目となります。

数学のアプローチと計算問題の重要性

数学は、大きく分けると計算問題と、図形や関数などの応用文章題に分かれます。数学が苦手な生徒のほとんどは、配点の高い応用問題に貴重なテスト時間を奪われ、焦って簡単な計算問題でミスをして点数を落としています。

数学の数値を設定する際は、大問1の基礎的な計算問題を絶対に落とさないことを最優先事項として考えてください。大問1の計算問題だけで、全体の30点から40点の配点がある学校も珍しくありません。まずはここを全問正解することを絶対的な目標にします。

計算ミスを防ぐために、途中式は必ず広く丁寧に書くこと、そして見直しに最後の10分間を必ず使うという行動目標をセットにすることが、数学攻略の最大の鍵となります。難しい問題を解けるようになる前に、簡単な問題を絶対に間違えない力を養いましょう。

国語のアプローチと暗記分野の活用

国語は、短期間で点数を上げるのが最も難しい科目だと一般的には言われています。読解力や記述力は一朝一夕には身につきません。しかし、定期テスト対策において、努力すれば誰でも確実に点数を稼げる部分が存在します。

それは、漢字の読み書き、文法問題、そして古典の単語や歴史的仮名遣いといった暗記分野です。国語の数値を上げるためには、センスが必要な読解力に最初から頼るのではなく、この暗記分野で満点を取ることを明確に目指してください。

漢字と文法の配点が合わせて20点あるなら、そこをテスト前に完璧にするだけで20点アップが約束されます。国語は、自分の努力がそのままストレートに点数に反映される箇所を見極め、そこに時間を集中投下することが非常に重要です。

理科と社会のアプローチと追い込み方

理科の暗記分野や社会の歴史地理などは、テスト直前の1週間から2週間の努力が最も結果に直結しやすい科目です。もし5教科の中で手っ取り早く合計点を引き上げたいと考えるなら、理科と社会の数値を思い切って高めに設定するのが鉄則です。

前回よりプラス20点や30点という大幅なアップも、理社であれば暗記量次第で十分に狙うことができます。重要なのは、教科書やノートをただ眺めて読むだけでなく、学校のワークなどの問題集を解くというアウトプットの時間を圧倒的に多く取ることです。

社会のワークをテスト本番までに最低でも3周するなど、強気の行動目標を設定します。一問一答の単語帳を使い、赤シートで隠して即答できるようになるまで反復練習を行うことで、一気に強力な得点源へと変えることができます。

プロ家庭教師が教える!テストの目標点数の決め方でよくある勘違い

ここからは、私が家庭教師として様々なご家庭に伺い、実際の親子のやり取りを見てきた中で感じる、極めて重要な真実をお話しします。保護者の方が良かれと思ってやっている声かけが、実は子どものやる気を削ぐ逆効果になっているケースが本当に多いのです。

親御さんの焦りや期待が、子どもにとって重圧となり、勉強への拒絶反応を引き起こすことは珍しくありません。以下のポイントを胸にしっかりと刻んで、日々のサポートに活かしてください。

現場のリアルなエピソードを交えて、やってはいけないNG行動と、その正しい改善策を解説していきます。子どもとの接し方を少し変えるだけで、家庭学習の雰囲気は見違えるほど良くなります。

高すぎる理想は猛毒になるという真実

私が以前指導した中学2年生のタクヤ君のお母様は、前回の数学が40点だった彼に対し、次は絶対に80点を取りなさいと強くプレッシャーをかけていました。親御さんの期待する気持ちは痛いほどわかります。

しかし、その結果タクヤ君はどうなったでしょうか。彼はどうせ80点なんて無理だと諦め、机に向かうことすら完全に放棄してしまったのです。私が家庭教師として入り、最初に行ったのは目標の引き下げでした。

タクヤ君に、80点は一旦忘れて、大問1の計算問題だけ完璧にして55点を目指そうと提案しました。すると彼の目の色が変わり、猛烈に勉強を始めました。結果として次のテストで62点を取り、大きな自信をつけたのです。高すぎる理想は時に猛毒になります。

親が一方的に数値を押し付けてはいけない理由

親が勝手に次のテストの点数を決めて押し付けるのは、百害あって一利なしです。なぜなら、他人から一方的に押し付けられた数字には、本人の中に責任感も当事者意識も生まれないからです。やらされているという感覚は、勉強効率を著しく下げます。

親がすべき正しいコミュニケーションは、自分ではどのくらいまでなら取れそうだと思うと問いかけ、子どもが自分で決めた数字を尊重し、それを全力で応援することです。たとえ親の心の中で物足りないと感じても、そこはグッと我慢してください。

自分で考え、自分で口に出して決めた約束だからこそ、子どもは最後まで逃げずに頑張り抜くことができるのです。自己決定権を与えることが、自立した学習者へと育てるための第一歩となります。

数字だけでなく具体的な行動もセットで考える

テストの目標点数の決め方において、非常に多くの人が見落としている最大の罠があります。それは、数字だけを立派に決めて、それで満足して終わってしまうことです。数学で70点を取るという言葉は、あくまで最終的な結果の数字に過ぎません。

中学1年生のユイちゃんは、毎回きれいな字で点数を書いて壁に貼っていましたが、成績は一向に上がりませんでした。原因は明白で、毎日何をするかが全く決まっていなかったからです。私は彼女に、数字の横に必ず具体的な行動リストを書かせました。

学校のワークをテスト1週間前までに3周する、毎日寝る前の15分間は英単語のテストをする、といった内容です。このように、数字を達成するための具体的な行動まで落とし込んで、初めて計画は機能し始めます。原因を作らなければ、結果は絶対についてきません。

兄弟や他人と成績を比較してはいけない理由

兄弟がいるご家庭で非常によくあるのが、上の子と下の子の成績を比較してしまうという問題です。お兄ちゃんはいつも80点以上取るのに、弟は50点しか取れないと嘆き、どうしてもお兄ちゃんの数字を基準にして弟を叱ってしまうというご相談をよく受けます。

しかし、これは子どもの自尊心を傷つける、一番やってはいけないタブーの一つです。同じ環境で育った兄弟であっても、得意不得意な分野、性格、そして脳の成長スピードや理解のペースは全く異なります。

弟さんにとっての越えるべき基準は、優秀なお兄ちゃんではなく、前回の弟さん自身でなければなりません。前回より5点上がってすごいねと、過去の本人との比較だけで成長を褒めてあげてください。他人との比較は劣等感や反発心しか生み出しません。

テストの目標点数を決めた後の具体的なアクションプラン

定期テストの目標点数!正しい決め方

数字を決めて、行動計画も立てた。しかし、ここからが本当の勝負の始まりです。計画を立てただけで満足してしまい、三日坊主で終わってしまう中学生は数え切れないほどいます。

決めた数字を絵に描いた餅にしないためには、テスト本番までの期間をどのように過ごすかが、最終的な結果を左右します。日々の生活の中に勉強をスムーズに組み込むための工夫が必要です。

ここからは、モチベーションを維持し、計画を最後までやり抜くための実践的なアクションプランを解説します。これらの仕組みを取り入れることで、目標達成の確率は飛躍的に高まります。

1週間のスケジュールに落とし込む方法

決めた行動リストを、頭の中にとどめておくのではなく、1週間のカレンダーに具体的に落とし込んでいきましょう。いつやるかが決まっていないタスクは、後回しにされて最終的に消滅してしまうからです。

月曜日は数学のワークを2ページ、火曜日は英語の音読を10回、といったように具体的にスケジュール帳に書き込みます。そして、週末の日曜日には必ず振り返りの時間を設けてください。

計画通りに進まなかった部分は、自分を責めるのではなく、次の週にどうリカバリーするかを冷静に考えます。スケジュールは一度立てて終わりではなく、常に微調整を繰り返しながら精度を高めていくものです。

日々の勉強に小さな達成感を組み込む

テスト本番までの道のりは長く、途中でどうしてもモチベーションが下がる時期が必ず来ます。それを防ぐためには、日々の勉強の中に小さな達成感を意図的に組み込むことが非常に効果的です。

具体的には、勉強の予定が終わったらカレンダーに大きな花丸を書いたり、使って短くなった鉛筆を透明なビンに集めて努力を可視化したりする工夫がおすすめです。

人間は、自分が前に進んでいる感覚を感じた時に最もやる気が出ます。本番のテスト結果を待たずに、毎日の生活の中で達成感を味わえる仕組みを作ることが、挫折を防ぐ強力な盾になります。

計画が崩れた時のリカバリー方法

どれだけ完璧な計画を立てても、部活で疲れて寝てしまったり、急な用事が入ったりして、計画が崩れる日は必ずやってきます。この時に大切なのは、計画が崩れたことで自暴自棄にならないことです。

一日できなかったからといって、もう全部ダメだと諦めてしまう完璧主義は危険です。計画が崩れたら、翌日以降のスケジュールを少しずつ修正し、遅れを取り戻せばいいだけのことです。

完璧を目指すのではなく、継続することを目指してください。転んだら立ち上がればいいのです。柔軟に計画を修正できる力こそが、長期的な学習において最も重要になるスキルのひとつです。

まとめ

いかがだったでしょうか。テストの目標点数の正しい決め方について、具体的なステップから各科目のアプローチ、そして親御さんの適切な声かけ方法まで、現場の実体験に基づいて詳細にお伝えしました。

ここで解説した方法は、私が家庭教師として多くの生徒の成績を実際に引き上げてきた再現性の高い戦術です。正しい手順で目標を設定し、具体的な行動を積み重ねれば、成績は必ず向上します。

この記事の重要なポイントを、最後に10個の箇条書きで振り返ります。これをスマホのメモ帳などに保存して、定期的に見直してください。

  • テストの目標点数を明確に決めることは、迷わずに勉強を続けるための道しるべとなる。
  • 前回の答案用紙を必ず広げ、すぐに点数に繋がるケアレスミスなどの伸びしろを分析する。
  • 全教科を均等に勉強するのではなく、得意科目と苦手科目を仕分けして戦略を練る。
  • 脳が一番やる気を出す、前回プラス10点から15点という現実的な数値を設定する。
  • 5教科の数字が出たら必ず合計点を出し、全体像としてのバランスを把握する。
  • 決めた数字は頭の中だけで終わらせず、紙に書き出して毎日目に入る場所に貼り意識に刷り込む。
  • 数学で70点取るという数字だけでなく、毎日ワークを2ページやるといった具体的な行動も決める。
  • 親は絶対に高すぎるハードルを一方的に押し付けず、子どもの口から達成可能な数字を言わせる。
  • 途中で計画が苦しくなったら怒るのではなく、ハードルを下げて戦略的な修正を一緒に行う。
  • 他人や兄弟と成績を比較するのではなく、過去の自分自身の点数と比較して小さな成長を褒める。

今日からすぐに、お子さんと一緒に前回の答案用紙を広げて分析を始めてみてください。正しいコンパスを手に入れ、具体的な行動を積み重ねていけば、必ず成績は上向きに変わっていきます。家庭教師の緑茶は、毎日机に向かって奮闘するすべての中学生と、それを温かく見守る保護者の方を、心から応援しています。